早く寝るように心がけたり、パックなどでアイケアをしてみたりと、努力しているにも関わらず、なかなか目のクマが治らないという方は、目のクマの治療を検討してみても良いかもしれません。
実は体質によっては、ホームケアで目のクマを治すのが難しい場合があるのです。
しかし、クリニックでの治療となると、料金が高かったり、治療に対するリスクがあったりと不安が付き物ですよね。
そこで今回は、目のクマの治療における内容や料金、リスクを詳しく解説していきます。
目のクマの治療は皮膚科がおすすめ
彫りが深い顔立ちの方や色白の方、顔に脂肪がつきにくい方など、もともと目のクマが表れやすい体質の方は、ホームケアでの改善が難しいようです。
効率的に目のクマを改善したいという場合は、皮膚科で目のクマ治療ができます。
特に、美容に特化している美容皮膚科は経験や実績、治療法が豊富なので、自身に合った治療を効率的に受けることができます。
美容皮膚科での目のクマの治療は、美容目的とされるため、保険が適用されることはありませんが、一般的な皮膚科でも保険が適用されないことがほとんどです。
目のクマのタイプ別おすすめ治療法
目のクマは、おもに下記の3タイプあるとされています。
…目の下のたるみによって影ができている状態
茶クマ(色素沈着によるクマ)
…目の下の皮膚に色素沈着を起こして肌がくすんだように見える状態
青クマ(血行不良などが原因のクマ)
…血行不良や皮膚のハリの衰えによって、目の周りの皮膚の血管などが透けて見える状態。
黒クマ(たるみによるクマ)
黒クマは、下まぶたの脂肪がたるむことによって、陰ができてクマのように見えるものです。クマと呼ばれるものは、このタイプがもっとも多く、早い人では20代後半くらいから目立ってきます。
黒クマの治療法としては、下まぶたにある余分な眼窩脂肪(がんかしぼう)を取り除く方法や、肌にハリを出す方法などが適しています。
・脂肪、たるみ取り
・ヒアルロン酸注射
・幹細胞培養上清液注入
・サーマクール
茶クマ(色素沈着によるクマ)
茶クマは、目の下のシミやくすみが集まってクマのように見えるものです。
色素沈着が原因となるため、目をこするクセがある人や、アイメイクが濃いめの人にできやすいクマです。
そのため、茶クマの治療法はシミ治療に用いられるものが考えられます。
・ライムライト
・スタックトーニング
・ピーリング
・塗り薬
青クマ(血行不良などが原因のクマ)
青クマは、目の下の血管が透けて青黒く見えたり、眼輪筋といわれる目の周りの筋肉が透けて見えるものです。
生まれつきのものなので、子どもの頃から見られることもありますが、加齢で皮膚のハリが衰えたり皮膚が薄くなると、より目立ってきます。冷え症体質の人に多く、寝不足になると濃くなります。
青クマの治療法は、血流の滞りを回復させて、肌にハリを出す治療が効果的です。
・PRP療法
・ジェネシス
・テノール
目のクマ治療一覧
目のクマの治療は、以下のような方法が挙げられます。それぞれについて詳しく解説していきます。
黒クマ | 茶クマ | 青クマ | |
---|---|---|---|
脂肪・たるみ取り | ◎ | - | - |
ヒアルロン酸注入 | ◎ | - | ○ |
幹細胞培養上清液注入 | ◎ | - | ○ |
脂肪溶解注射 | ○ | - | - |
PRP療法 | ○ | ○ | ○ |
サーマクール | ◎ | - | - |
ジェネシス | ○ | ○ | ○ |
ライムライト | - | ◎ | - |
スタックトーニング | - | ◎ | - |
テノール | ○ | - | ○ |
ピーリング治療 | ○ | ○ | - |
塗り薬 | - | ○ | - |
脂肪・たるみ取り(脱脂術)
目の下のたるみによって、押し出された余分な眼窩脂肪を取り出す治療法です。特に、黒クマに有効で、目の下の陰が解消されて目元が明るい印象になります。
適応 | 黒クマ、シワ、ハリなど |
---|---|
痛み | 局所麻酔を使用。 |
ダウンタイム | 2日~1週間程度ハレや痛みがある。 |
料金 | 8万円~30万円(両目) |
症例写真 |
目の下に影がある
目の下にたるみやふくらみがある
目元のせいで老けた印象に見られる
注射・注入による治療
注射によって、有効成分を肌に注入していく治療法です。手軽におこなえる方法として、人気の高いメニューです。
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸を注入し、真皮の内側から肌を持ち上げて、肌をふっくらボリュームアップさせる治療法です。ダウンタウンがほとんどなく、手軽におこなえるシワ取りとしても人気です。
適応 | 黒クマ、青クマ、シワ、ほうれい線など |
---|---|
痛み | 希望の場合は表面麻酔を使用。 |
ダウンタイム | 注入後に内出血などが表れる場合がある。 |
料金 | 3万円~10万円(注射1本分) |
目の下の陰やシワが気になる
クマがあるが目の下のふくらみは少ない
目元にハリがない
幹細胞培養上清液注入
再生医療を行う過程でヒトの体内に存在する幹細胞を培養し、分解した際にできる「培養上清液」を使用したエイジングケアであり、肌そのものの再生を促進する治療法です。成長因子を肌に注入することで、シワやハリを改善します。特に深く刻まれたシワに効果が期待できます。
適応 | 黒クマ、青クマ、シワ、ハリ、クレーター、透明感など |
---|---|
痛み | 麻酔を使用すれば痛みを抑えることができる。 |
ダウンタイム | 針跡が内出血になる場合がある(メイクでカバーできる程度)。 |
料金 | 4万円~(注射1本分) |
症例写真 |
たるみによる黒クマを改善したい
シワや肌の凹みが気になる
肌にハリや透明感がない
脂肪溶解注射
目の下の脂肪によるふくらみをメスを使用せず、脂肪を溶解する成分を注射することによって除去していく治療法です。一度に脂肪を取り除く脱脂術とは違って、徐々に脂肪を減少させていくため、複数回の治療が必要になります。
適応 | 黒クマなど |
---|---|
痛み | 麻酔を使用すれば痛みを抑えることができる。 |
ダウンタイム | 術後の腫れや赤みはほとんどなく、すぐにメイクも可能。 |
料金 | 約5万円(1回) |
目の下のふくらみによる黒クマを改善したい
黒クマを手軽に治療したい
周りにバレずに徐々に治療したい
PRP療法
自身の血液中に存在する血小板を抽出し、老化した皮膚に注入して肌の組織そのものを増やして若返らせる方法です。自身の血液を使用する安全な治療法です。
ヒアルロン酸などのような即効性はありませんが持続力が高く、その効果は1~3年間もつともいわれています(クリニックの配合などによる)。
適応 | 黒クマ、青クマ、茶クマ、シワなど |
---|---|
痛み | 麻酔はあまり使用しない。 |
ダウンタイム | ハレや内出血が1~2週間程度 |
料金 | 4万円~(1箇所) |
長期的な効果を期待したい
目のクマを手軽に治療したい
光をあてる照射系の治療
専用の医療機器を用いて皮膚に光を照射し、目のクマを改善する治療法です。
サーマクール
高周波(RF)エネルギーを肌の奥の真皮層に送りこむことによって、ゆるくなったコラーゲンを再構築し、肌の内部からしっかりとたるみを引き締めます。たるみによる黒クマに有効で、即効性はありませんが、半年ほどの持続効果が期待できます。
適応 | 黒クマ、シワ、ハリ、ニキビ・ニキビ跡など |
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痛み | ほとんどない。 |
ダウンタイム | ほとんどない。稀に赤みやかゆみが生じることがある。 |
料金 | 10万円~30万円(400ショット1回) |
目の下のたるみが気になる
引き締まったハリのある肌になりたい
周りにバレずに徐々に治療したい
ジェネシス
レーザーピーリング効果で肌表面にたまった古い角質を取り除き、肌の代謝を促進することで、くすみやシワなどを改善する治療法です。コラーゲンも増えるので、肌のキメが整い、ハリが戻ります。
適応 | 青クマ、茶クマ、黒クマ、シワ、毛穴の開き、ニキビ・ニキビ跡など |
---|---|
痛み | ほとんどない。 |
ダウンタイム | ほとんどない。 |
料金 | 1万円~5万円(1回) |
目元にハリがなく、青クマが目立つ
目の下のくすみやシワが気になる
ライムライト
日本人向けに開発された医療機器「ライムライト」を用いた光治療です。光を照射してメラニンを排出することで、目のクマを改善します。
効果や安全性も高いうえに、クマだけでなく、シミやそばかすにも有効です。
適応 | 茶クマ、シミ、そばかす、毛穴の開きなど |
---|---|
痛み | ほとんどない。 |
ダウンタイム | ほとんどない。 |
料金 | 2万円~4万円(1回) |
目の下のくすみが気になる
目のクマだけじゃなく顔にシミがある
スタックトーニング
両頬にモヤッと現れることが多い肝班と呼ばれるシミの治療にも使用されるスタックトーニング(レーザートーニング)を用いた治療です。
色素沈着やくすみが集中してできた茶クマに有効で、回数を重ねることによって効果がアップし、メラニンの過剰生成を抑えるため、悪化を防ぎながら改善していきます。
適応 | 茶クマ、肝班、シミ、毛穴の開きなど |
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痛み | 軽く輪ゴムではじかれる程度の痛み。 |
ダウンタイム | 治療直後からメイク可能。 肌が活性化して所々小さなかさぶたやニキビ、内出血が一時的に出来ることがある。 |
料金 | 頬のみ 数千円~4万円(1回) |
症例写真 |
目の下のくすみが気になる
目元が暗く、老けて見られる
目のクマだけじゃなく、シミや肝班がある
テノール
高周波で肌の深く脂肪層まで温めることによって、ハリやリフトアップ、たるみ除去や血行促進などの全体的な若返り効果があります。
痛みやダウンタウンもほとんどなく、緩やかな作用であるため、より効果を出すためには複数回の治療が必要です。
適応 | 黒クマ、青クマ、シワ、ハリ、痩身など |
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痛み | ほとんどない。 |
ダウンタイム | ほとんどない。 |
料金 | 1万円~2万円(1回) |
目の下のたるみが気になる
目の下が青黒い
周りにバレずに徐々に治療したい
ピーリング治療
ピーリング剤で古い角質を取り除いて、新しい皮膚の再生を活性化させる治療法です。
肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が滞ることによって色素沈着やくすみなどのさまざまな肌トラブルが起こります。そのため、継続した治療をおこうなうことによって、茶クマの予防にもつながります。
また、ピーリングを繰り返しおこなうと、真皮のコラーゲンが増えるため、目元のシワやたるみへの効果も期待できます。
適応 | 茶クマ、黒クマ、くすみ、シミ、そばかす、ニキビ・ニキビ跡、毛穴など |
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痛み | ほとんどない。 |
ダウンタイム | 処置後にわずかなかゆみやピリピリ感がある。 治療直後からメイク可能。敏感肌の人は12時間後から。 |
料金 | 顔全体で5千円~1万円(1回) |
症例写真 |
目の下の色素沈着やくすみが気になる
茶クマやシミを予防したい
目の下のたるみを改善したい
外用薬による治療
クリニックでおこなう施術の他にも、処方された外用薬によって目のクマをケアするという方法があります。
自宅で手軽におこなえるケアですが、薬の濃度が高くなると、かぶれなどの副作用も高くなるため、取り扱いには十分注意する必要があります。
ハイドロキノン
「肌の漂白剤」ともいわれるほど美白効果が高い成分。メラニンの生成を抑制し、できてしまった色素沈着を薄くする働きがあります。
トレチノイン
化粧品に配合されるビタミンAの50~100倍ともいわれており、ターンオーバーの促進や真皮のコラーゲン生成の作用があります。シミの他、シワ・ニキビなどの治療薬にも使われています。
ルミキシル
刺激が強いハイドロキノンに対して、敏感肌の人も使用できる低刺激の成分。ハイドロキノンより、約17倍高い有効性があるため、低い濃度でも効果を得ることができるそうです。
効果の高いスキンケアで茶クマを改善したい
ホームケアが続けやすい
目のクマ治療のリスク
治療を受ける前に、目のクマの治療で起こり得るリスクについても、きちんと把握しておきましょう。
脱脂術のリスク
目のクマの原因として、もっとも多いといわれている目の下の脂肪やたるみを効果的に除去できる方法ですが、メスを使用する分、リスクが気になるところですね。
内出血
処置後1~2週間程度、内出血により目の下が赤紫色になることがあります。
シワができる
脱脂術はシワができるリスクを伴います。中でも、皮膚が薄い人や年齢が高くなると現れやすいようです。
運動などの制限
脱脂術をおこなった後は、1ヶ月間激しい運動や顔への強いマッサージを控える必要があります。
注入治療のリスク
手術に比べると安全だと考えられ、プチ整形などと呼ばれてブームにもなった注入治療ですが、ある程度のリスクはあります。
皮下出血
注入の際に血管に傷がついて皮膚の下で出血するというもので、皮下出血を起こすと注入した部分が青くなります。
目元に注射した場合に起こりやすく、年齢が上がるほど皮下出血の確率が高くなりますが、痕が残ったりすることはなく、放っておいても1~2週間程で自然に治ります。
結膜状のものができる
稀なケースですが、注入を繰り返すと、その部分の皮膚に硬い結膜状のものができてしまう現象が報告されています。
注入部位が目立つ
注入部位が浅かったり、量が多過ぎたりした場合、表情が動いた時などにコロッとした注入物が表面から見えることがあります。
注入したものが吸収されれば治りますが、ヒアルロン酸の場合は、分解を促進して吸収を早める薬があります。
照射系の治療のリスク
光をあてておこなう照射系の治療の中でも、特にレーザー治療には下記のようなリスクが挙げられます。
色が濃くなる(色素増強)
一過性に色が濃くなる場合があります。特に、深いシミ(色素沈着など)に対してレーザー治療をした時に、起こりやすいようです。3ヶ月ほど経過した後、薄くなっていくことが多いため、そうなることを予測したうえで治療をする場合もあります。
クマが再発する(炎症性色素沈着)
レーザーは軽い火傷なので、その火傷痕がシミになることがあります。これは、炎症性色素沈着というシミの一種ですが、多くの場合、数ヶ月で消えていくことがほとんどです。ピーリングや美白ケアなどで早く改善することも可能です。
かゆみが生じる
新しい皮膚が再生、成熟する際にかゆみが生じます。掻いてしまうと傷痕として残りやすくなってしまうため、掻いたりせずに冷やすなどして対処しましょう。
目のクマ治療の病院の選び方
目のクマの治療が気になっているけど、病院の選び方がよく分からない…という方は、以下の点に注意して自身に合ったクリニック選びをおこなってみてください。
…場合によっては、数回の治療が必要です。それらの費用をふまえたうえで、続けられる価格であるかどうか検討しましょう。
問い合わせやカウンセリングの対応が良心的
…治療に不安は付き物です。納得するまでしっかり対応してくれるクリニックかどうか事前に見極めましょう。
アフターケアが充実している
…施術後のケアは大切です。アフターケアの内容についても事前に把握しておきましょう。
口コミ・評判が良い
…公式サイトでの口コミだけじゃなく、他の口コミサイトや相談サイトなど、多方面から評判をチェックしましょう。
医療機器の種類が揃っている
…限られた機種の取り扱いしかない場合は、受けられる治療も制限されてしまいます。選択肢が豊富な分、自身の症状に合った的確な方法で治療してもらうことが出来ます。
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